講演情報

[1H4-OS-5a-02]ナラティブ的政治参加としての「自分語り」参院選演説動画コメントの政党差

〇小森 政嗣1、小谷 遊1、奥野 翔聖1、細川 斗誠1、許 翔太1 (1. 大阪電気通信大学)

キーワード:

動画共有サイト、コメント、自分語り、選挙

本研究は,オンライン政治参加におけるナラティブ的関与の様式を明らかにすることを目的とし,参院選期間中に公開された政党の243本の演説動画のうちコメント欄が解放されている動画に付与されたYouTubeコメント37,517 件について,コメント投稿者自身の経験や感情を語る「自分語り」コメント率を分析した.自分語りコメントの有無を従属変数,政党を固定効果,動画をランダム効果とする階層ロジスティック回帰モデル行った.その結果,政党によって自分語りコメントの出現確率に有意な差が認められた.とくに,参政党およびチーム未来の演説動画では,自分語りコメントの割合が相対的に高く,約2割を占めた.一方,れいわ新選組,共産党,日本維新の会,社民党では,参政党と比較して自分語りコメントの出現確率が有意に低かった.これらの結果は,オンライン政治参加が単なる政策評価や意見表明にとどまらず,政党によっては視聴者が自己経験を投影しやすい対象として機能している可能性を示唆している.この結果は自分語り率が政治参加のあり方をとらえる一つの指標になりうることを示唆している.