講演情報

[1J5-GS-10r-01]兵庫県立芸術文化センターの観客行動に関する定量的分析

〇多田 幸平1、酒井 康裕2、笹嶋 宗彦1 (1. 兵庫県立大学、2. 兵庫県立芸術文化センター)

キーワード:

情報可視化、傾向分析、データサイエンス、芸術文化、地域振興

本研究は,兵庫県立芸術文化センター(以下、センター)を対象とし,その先行予約会員や観客の特性を明らかにすることを目的とし,センターで長年にわたり蓄積されてきた先行予約会員データ等を用いて定量的分析を行った.具体的には,現行の先行予約会員制度が開始された2019年8月から2025年12月までの先行予約会員データと2022年度から2024年度に実施されたセンター公演の一部で取得したアンケートデータを分析対象とした.先行予約会員データの分析からは,登録後早期に退会する会員が一定数存在することに加え,退会が制度更新時期に集中する傾向が明らかとなった.また、アンケートデータの分析からは,来場者は50代以上の高齢層を中心に構成されており,リピーターの割合が高く,観客層が固定化している傾向が確認された.一方で,若年層では初来場者の割合が高く,継続的な来場につながりにくい状況が示された.これらの結果は,これまで十分に活用されてなかったセンターのデータを用いて,来場・会員行動の現状を定量的に整理したものであり,今後のセンターにおける事業運営や広報戦略を検討する際の基礎的な知見を提供するものと考えられる.

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