講演情報

[2M1-GS-11g-01]Dureonの三経路収束論証散逸構造が明かす5条件の異質性

〇山川 宏1,2 (1. 東京大学、2. AIアライメントネットワーク)

キーワード:

存続子、散逸構造、道具的収束、収束論証、創発機械倫理

著者は先行研究において、攪乱のある環境において存続を実現するメカニズムとしてDureonを提案し、その定義から演繹された5条件(開放性、適応性、自己産出、境界性、連続性)が、生命の観察から帰納的に抽出された条件群と収束することを示した。本稿は第三の導出経路として散逸構造の物理学を追加する。5条件のうち3条件は物理法則から直接導出可能であるが、2条件は物理からの直接導出が困難であり、5条件が物理的条件と存在論的条件という二つの異なるタイプから構成されていることが明らかになる。この非対称性はさらに、Instrumental Convergence(IC)が合理的エージェントに固有の現象ではなく、存続するメカニズム一般に内在する最適化圧力の帰結であることを示す。物理的条件はICの発生を、存在論的条件はICの持続的蓄積を、それぞれ可能にする。説明可能な非対称性を伴う三経路のconsilienceは、5条件の妥当性を支持するとともにその内部の異質性を可視化するものであり、Universal Biology、AI安全性、およびEmergent Machine Ethicsに対する含意を持つ。