講演情報
[2M4-GS-11a-06]「AI研究のためのAI倫理」に関する研究AI研究者の倫理認識と支援ニーズの分析
〇武田 英明1、吉永 京子2、相澤 彰子1、杉山 麿人1 (1. 国立情報学研究所、2. 慶應義塾大学)
キーワード:
AI倫理、研究開発
国立情報学研究所(NII)では、現在、「AI研究のためのAI倫理」に関する研究を進めている。2016年以降、特に2022年末の生成AIの普及を契機として、AIのリスクと社会実装における責任が国際的に議論されている。AI研究者には、最新のAI倫理を踏まえた研究開発が求められることから、本研究ではNIIのAI研究者を対象に、AI倫理に関する認識および支援ニーズに関する調査を実施した。NIIには多くのAI研究者が所属していることから、その調査結果を通じて、AI研究者における一般的傾向を把握できるとの仮定に基づく。その結果、技術的リスクへの認識は高い一方で、社会的・倫理的リスクや自身の研究成果が及ぼす影響についての認識は限定的であり、EU AI法や同法において禁止されるAIに関する理解も十分ではないことが示唆された。また、組織内における事例共有や相談体制へのニーズが高いことが明らかとなり、AI研究・開発者に対する国際的議論を踏まえたAI倫理の周知および制度的な支援体制の整備が重要であることが示された。
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