講演情報
[2Yin-B-18]主観的感情を伴う意見を含むオンライン対話を対象とした人間・エージェント混在型ゲームシステムの構築と検証
〇三澤 真梨1、大本 義正1 (1. 静岡大学)
キーワード:
エージェント
オンライン上のコミュニケーション環境では、発言者の意図や背景が聞き手に十分に伝わらず、認知のズレや感情的な反発が生じやすい。こうした問題は、直接的な誹謗中傷に限らず、発言者に悪意のない発言やハイコンテキストな表現においても発生し得る。本研究では、これらの問題の一因を発言者に関する背景情報の欠落に起因する誤解として捉え、聞き手側に不足している情報を補完する「解釈支援エージェントシステム」を提案する。本システムは、発言者の背景情報を聞き手にのみ提示することを特徴とし、検証環境として価値観の共有や対立が顕在化しやすいオンラインボードゲームの構築を想定している。本発表ではその前段階として、解釈支援エージェントによる介入は行わず、人間とエージェントが混在する対話のみのゲーム環境を構築し、価値観の違いが発言や意見対立としてどのように表出するかを限定的に検討する。具体的には、主観的感情を伴う意見が交錯する場面において発言の推移や話題の収束過程を整理することで、合意形成上の課題を明らかにする。
