講演情報

[4Yin-A-20]科学情報の情報源としてのAI:説得や信憑性に関する日米比較研究

〇リュウ ルイジュン1 (1. 東京大学)

キーワード:

情報源の信憑性、AIを介した説得、人間中心AI、国際比較

生成AI(Gen-AI)がコミュニケーションを媒介する中、それらが説得や信頼性の源泉としてどのように機能しているのかは十分に明らかになっていない。本研究は、科学情報をAI(ChatGPT)による生成と提示する場合と人間の専門家によるものと提示する場合とで、態度変容および知覚された情報源の信頼性がどのように異なるかを検討するとともに、これらの効果が国によって異なるかを分析するものである。 日本と米国の参加者(n=671)を対象にオンライン実験を実施し、提示するメッセージ内容を一定に保ちながら、情報源ラベル・トピックを操作した。事前態度を統制したANCOVAモデルを用いて事後態度を分析し、併せて情報源の信頼性(専門性・誠実性・好意性)評価を測定した。 その結果、両国においてAIラベル付きメッセージは統制条件と比較して、専門家ラベル付きメッセージと少なくとも同程度の態度変容効果を示したが、日本では効果の大きさが相対的に小さかった。一方、米国ではAIは人間の専門家よりも信頼性が低く評価されたのに対し、日本ではそのような差は明確ではなかった。これらの結果は、信頼性評価と実際の態度変化との間に乖離が存在する可能性を示唆している。