講演情報

[4Yin-A-55]AI安全性の相互運用性向上に向けたクロスウォーク自動化

〇瀬光 孝之1,2、桐淵 直人1,2、銭谷 謙吾1,2、松岡 光3,1,2 (1. AIセーフティ・インスティテュート、2. 情報処理推進機構、3. 理化学研究所 革新知能統合研究センター)

キーワード:

クロスウォーク、AI安全性、タクソノミ、相互運用性

AI安全性に関する議論は,政策文書や公式声明から,データセットやベンチマークに至るまで,多岐にわたる資料に及んでいる.しかし,これら関連リソースの多くは非構造化データであるため,複数の文書間における同等性や差異を客観的に比較することは困難な状況にある.こうした構造的な比較手法の欠如は,文書に基づく国際的な取り組みの相互運用性を確保する上での課題となっている.本研究では,定義されたタクソノミ(分類体系)に基づき,一対の非構造化文書間の共通点と相違点を整理する「クロスウォーク」を自動生成する手法を提案する.具体的には,政策関連文書を対象とした「ポリシークロスウォーク」と,AI安全性評価に用いられるデータセットを対象とした「評価リソースクロスウォーク」の2つの適用例を提示する.技術的側面においては,大規模言語モデル(LLM)を用いて文書を自動的に解釈・分類する分析パイプラインを構築した.代表的な国際的AI安全性リソースに本手法を適用し,その実現可能性を検証する.