講演情報

[4Yin-A-63]自律的なWeb探索エー ジェントを用いた自動的なテーマ銘柄選定手法の提案

〇松戸 満舜1、高柳 剛弘1,3、齊藤 範章1,2、村山 友里1、和泉 潔1 (1. 東京大学、2. Global X Japan株式会社、3. 株式会社 Simulacra)

キーワード:

テーマ銘柄、AIエージェント、Web検索

近年,テーマ型ファンドの普及に伴い,テーマに関連する上場企業を抽出し投資候補を整理する実務負担が増している.一方で,テーマがもたらす経済事象の波及効果を考慮しつつ候補を網羅することは容易でなく,さらに開示文書の記述に基づく埋め込み類似度のみでは,企業価値向上の観点から「生成AI」等の流行語が記載されているだけで,実際の事業実態を伴わない企業まで候補として取得してしまう可能性がある.本研究は,波及効果まで含めた探索を実現するためにWeb探索エージェントを用いて関連事業を網羅的に探索し,その後Web上の証拠に基づいて妥当性を検証し,さらに関連事業の売上規模を推定して順位付けすることで,テーマ銘柄選定を自動化する手法を提案する.実在のテーマ型ETFの構成銘柄の構成銘柄を用いた評価実験の結果,提案手法は比較手法と同等以上のrecallを示し,特に候補数Kを増やした場合に網羅性の伸長が確認された.加えて専門家評価では,探索空間の拡張と根拠・情報源を伴う提示が実務上有用であると確認された.一方で,テーマ定義の曖昧さに起因する誤りが残り,テーマ範囲の明示や人手を介在させた半自動運用の導入が改善策として提案された.