講演情報
[5Yin-A-01]分布的処置効果に基づくCRM施策効果の分析
〇田中 雅大1、平野 明日登1、安井 翔太1 (1. サイバーエージェント)
キーワード:
CRM、因果推論、因果機械学習、Customer Relationship Management、分布的処置効果
CRM(Customer Relationship Management)では、メール配信やクーポン提示などの施策効果を評価するためにA/Bテストが広く用いられており、分析では平均的な処置効果(Average Treatment Effect, ATE)に基づく評価が主流である。しかし、CRMで扱われるアウトカムは、売上金額のように離散値と連続値が混在し、かつ多くの顧客が反応しないゼロ過剰データとなることが多い。このような特性の下では、平均処置効果による評価では、施策効果の分布構造や一部の顧客への影響を捉えにくいという問題がある。本研究では、アウトカム分布全体に着目する分布的処置効果(Distributional Treatment Effect, DTE)を用いた分析を通じて、CRM施策の効果がより明確に把握できることを示す。具体的なデータ分析例により、DTEが平均効果では見落とされがちな効果の異質性や非対称性を可視化し、CRM施策評価の解釈性を高める有効な視点であることを示す。
