講演情報
[5Yin-A-18]生成AIは文体を均質化するのか?
〇三浦 唯華1、久保山 哲二1 (1. 学習院大学)
キーワード:
大規模言語モデル、文体計量分析、Web小説
生成AIが広く利用されるようになり,書き言葉の文体にも影響を及ぼしつつある.本研究では,文体特徴を書き手による制御の容易さに応じて4層に分類する階層モデルを提案し,Web小説187作品(約5億4千万字)の時系列データに対して変化を測定した.表記選択の変化点検出では,変化の方向としてひらがな化が優勢であった.4種のLLMに同一物語の続きを文体を維持するように指示して生成させた結果,表記選択(表記層)ではLLM間で同一方向への収束が観察され,人間の作品にも同方向の変化が確認された.一方,読点パターン(筆癖層)では各LLMが固有のクラスタを形成した.この結果は,規範性を持つ特徴と持たない特徴とで,LLMの影響が異なる形で現れることを示している.
