講演情報

[5Yin-A-62]会計・監査領域における生成AIの性能評価公認会計士試験短答式試験監査論を用いた実験的検証

〇廣瀬 喜貴1 (1. 同志社大学)

キーワード:

監査論、会計学、公認会計士試験、副操縦士

近年、大規模言語モデル(LLM)を基盤とする生成AIの急速な発展により、会計・監査業界においても生成AIの活用への関心が高まっている。米国の公認会計士試験では生成AIが合格水準に達したとの報告がある一方、合格率が約10%という難関試験である日本の公認会計士試験における生成AIの性能評価に関する先行研究は少数に留まっている。本研究は、日本の公認会計士試験短答式試験の監査論を対象に、ChatGPT、Gemini、Claudeといった複数の生成AIモデルの回答精度を比較検証し、会計・監査領域における生成AIの専門知識処理能力と限界を明らかにすることを目的とする。具体的には、公開されている過去問題を用いて各モデルに回答させた。検証の結果、最新モデルでは従来モデルと比較して正答率が大幅に向上し、合格基準を上回る性能が確認された。これらの知見は、監査業務への生成AI導入における可能性を示唆するとともに、AIと公認会計士の協働のあり方に関する実務的な示唆を提供するものである。