講演情報
[17p-B4-5]DPh-BTBT の 1 次元構造におけるHOMOとHOMO-1の軌道混成
〇(D)小野 裕太郎1、岩澤 柾人1、鶴田 諒平1、延山 知弘2、小田 将人3、石井 宏幸1、山田 洋一1 (1.筑波大、2.京大、3.和歌山大)
キーワード:
光電子分光、走査トンネル顕微鏡、有機半導体
一部の高移動度有機半導体において、複数の分子軌道が混成した特異的な伝導機構、mixed-orbital charge transport (MOCT)の存在が理論的に示唆されている。本研究ではBTBT誘導体の一つであるDPh-BTBTの単分子層を形成し、電子状態を実験および計算の両面から検証した。DPh-BTBT単層膜に対するSTM計測では、Face-on配向とEdge-on配向の分子が交互に並ぶ1次元構造が見られた。このときEdge-on分子のHOMOとFace-on分子のHOMO-1がエネルギー的に接近しており、バンド計算ではこれらの混成が確認された。
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