講演情報

[18a-C43-4]プランクトンにより生じたバイオスペックルに基づくマイクロバイオアッセイ
―重金属(銅)に対する毒性評価―

〇(M2)小林 祐輝1、Devi Arti1、門野 博史1 (1.埼玉大学)

キーワード:

バイオスペックル、水質毒性、バイオアッセイ

化学物質は現在2億種類以上登録されているため,従来の化学分析により化学物質の毒性を個々に評価する手法は技術・コスト的に非常に困難である.そのため,化学物質を特定せずにプランクトンなどの微生物の反応から水質汚濁の毒性を評価するマイクロバイオアッセイが注目されている.この手法では,微生物の生死や遊泳能力などの重要な特徴を把握するために顕微鏡観察が必要となる.しかし,微生物のサイズが小さくなると撮像システムの焦点深度が狭くなるため,観察が難しくなる.我々は,このような困難を克服するために,環境の毒性に対するプランクトンの遊泳活性に着目し,バイオスペックルに基づく結像系を用いない新しい手法としてバイオスペックルマイクロバイオアッセイを提案し,有効性の検証をおこなってきた.今回は,汚染物質として銅に注目して,動物及び植物プランクトンを用いて提案手法の有効性を調べた.

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