講演情報
[19a-D61-2]月探査機搭載用チェレンコフ検出器 Lunar-RICheS のエネルギー測定下限調査
〇大田 尚享1,3、玉川 徹1、中村 吏一朗1、内山 慶祐1,3、武田 朋志1,3、永松 愛子2、幸村 孝由4、内田 悠介4、藤澤 海斗4、佐藤 丞4、富山 一貴4、藤井 雅之5、萩野 浩一6、北村 尚7 (1.理研、2.JAXA、3.東理大院理、4.東理大院理工、5.ファムサイエンス、6.東大院理、7.量研)
キーワード:
チェレンコフ検出器、荷電粒子、エネルギー測定
2025年以降、月周回軌道有人拠点ゲートウェイ建設や月面探査が検討されている。地磁気圏外での有人探査では高エネルギー粒子が人体へ降り注ぎ問題となる。我々は被ばく寄与の高い GeV/n 付近の荷電粒子のエネルギー測定をするリング撮像型チェレンコフスペクトロメータ Lunar-RICheS を開発している。入射粒子のエネルギーがチェレンコフ発光閾値近傍になると、チェレンコフ光量が低下するとともに、エネルギー損失に応じたシンチレーション光が生成されコンタミネーションとなる。我々は、屈折率 1.6 のガラスを放射体に用いたチェレンコフ検出器への炭素イオン照射によりチェレンコフ発光閾値 260 MeV/n 付近での検出器応答を実測した。その結果、エネルギー測定の下限値は329 MeV/n から308 MeV/n の間であることが明らかとなった。
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