講演情報

[XI-20-19]A2ミルクの乳製品中に含まれるA1βカゼイン遺伝子の検出

*渡邊 歩美1、岡本 安奈1、櫛部 瞳1、園田 花1、吉田 小春1、庫本 高志1 (1. 東農大院農)
【背景】 牛乳に含まれるβカゼインタンパク質は、A1型とA2型に分類される。A2型βカゼインのみを含む牛乳はA2ミルクと呼ばれ、お腹に優しいという特徴がある。我々は生乳中のβカゼイン遺伝子の検出を目的としてリアルタイムPCR法による検査法を開発した(Watanabe et al. 2023)。この方法によりA2ミルク中のA1βカゼイン遺伝子の量的な検出が可能となった。しかし、乳製品中のA1βカゼイン遺伝子の検出は不明である。本研究では、A2ミルク由来の低温殺菌乳、ヨーグルト、粉乳について、βカゼイン遺伝子の検出法の開発を目的とした。【方法】 遺伝子型が判別している牛から生乳(A1A1,A2A2)を採取した。生乳を63℃で30分殺菌処理し、低温殺菌乳を作製した。ヨーグルトの作製は、乾熱滅菌済のビーカーに生乳を移し、2週間冷蔵庫内で乳酸発酵させた。ヨーグルトを静置し上澄みの乳清を採取した。粉乳の作製は、生乳を熱し水分を蒸発させたものを乾燥させた。低温殺菌乳、乳清、粉乳の各1μLを直接テンプレートとして用いた。【結果】 乳清からはβカゼイン遺伝子は検出できなかった。しかし、低温殺菌乳、粉乳からは、βカゼイン遺伝子を検出することができた。今後は各サンプルにおいてA2ミルク中A1A1の混入率を変えてA1βカゼイン遺伝子の検出感度を測定する。