講演情報
[XI-20-30]抗インターロイキン6Rα低分子抗体を産生する乳酸菌組換え体の構築
*依田 将宏1、生井 楓2,3、下里 剛士1 (1. 信州大 バイオメディカル研、2. 東北大院農、3. 食と農免疫国際教育研究セ)
【目的】近年、次世代プロバイオティクスの概念が提唱され、中でも様々な組換えタンパク質を産生するよう設計された乳酸菌組換え体(gmLAB)の開発が進められている。我々は炎症性疾患に関与するサイトカイン、インターロイキン6 (IL-6)のレセプターであるIL-6レセプターα(IL-6Rα)の制御による炎症性疾患の予防・軽減を目指し、抗IL-6Rα低分子抗体(IL-6RαscFv)を産生するgmLABの構築を目指した。 【方法】抗ヒトIL-6Rα抗体であるトリシズマブ(Toc)およびサリルマブ(Sar)の重鎖と軽鎖の可変領域をペプチドリンカーで結ぶことで2種類のscFvを設計した。IL-6RαscFv産生gmLAB(NZ-IL6RαscFv)を1-48 hr培養し、scFv産生の最適培養時間を検討した。また、培養後細胞破砕液を用いてIL-6Rαとの反応性を検討した。 【結果】NZ-IL6RαscFv TocのscFv産生量は3-12 hrで高く、その後減少した。NZ-IL6RαscFv Sarは3 hrで最も高く、6 hr以降は検出されなかった。そこで3 hrを最適培養時間として設定し、細胞破砕液を調製した。hIL-6Rαとの反応性の検討では、陰性コントロールと比較して吸光度の上昇を認めた。したがって、2種類のgmLABはhIL-6Rαとの結合性を有するscFvを産生することが証明された。
