講演情報

[XI-20-32]Bifidobacterium longum KMH001株の腸管コレステロール吸収調節タンパク質発現に及ぼす影響

*大木 妙子1、渡邉 樹1、西野 遥希2、田村 紀人2、河原 岳志2 (1. キティー、2. 信州大院農)
【目的】 Bifidobacterium longum KMH001株はヒト腸管上皮細胞株におけるコレステロール吸収排出能を高める効果が見出されている。今回我々はKMH001株をマウス生体に投与し、コレステロール摂取時の腸管上皮における吸収制御能を確認する目的で以下の研究を行った。
【方法】 C57BL/6系マウスを、①コレステロール非投与群(NC群)、②コレステロール投与群(KMH非投与群)、③0.1mg/mL KMH001菌体+コレステロール投与群(KMH低投与群)、④1 mg/mL KMH001菌体+コレステロール投与群(KMH高投与群)に分け、KMH001株の単回投与試験を実施した。初日に2時間の絶食時間を設けた後、対象群にKMH001死菌体を経口投与し、さらに24時間後にオリーブオイルに溶解させたコレステロールを追加経口投与した。24時間後に小腸各部・肝臓のコレステロール吸収関連タンパク質の発現状況をリアルタイムPCR法で確認した。
【結果】 KMH001株高投与群では空腸遠位部および回腸相当部位で非投与群に対してABCG8遺伝子の有意な増加が確認された。また肝臓においても、NC群及びKMH低投与群と比較して、ABCG8遺伝子の有意な増加がみられた。以上の結果から、KMH001株は生体への経口摂取において、コレステロール摂取後の腸管上皮細胞での排出を高める機能を有する可能性が示唆された。