第78回日本細胞生物学会大会

大会長挨拶

第78回日本細胞生物学会大会開催にあたって


  

 

第78回日本細胞生物学会大会

大会長 大場 雄介

北海道大学大学院 医学研究院
教授

第78回日本細胞生物学会大会の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。

このたび、第78回日本細胞生物学会大会を、2026年(令和8年)7月13日(月)から15日(水)にわたり、札幌コンベンションセンターにて開催いたします。

細胞生物学は、生命をかたちづくる基本単位である「細胞」の構造や機能を明らかにし、複雑な生命現象の理解を目指す学問です。形態学に始まり、分子生物学、構造解析、発生・再生生物学へと広がり、近年ではAIやデータサイエンスとの融合によって、細胞全体の振る舞いをより深く理解できるようになってきました。こうした基礎研究の積み重ねが、医療や創薬などさまざまな分野へとつながっています。

日本細胞生物学会は1950年の設立以来、研究者同士が互いに刺激を与え合い、新しい発想を生み出す場として発展してきました。本大会でも、多様な分野の研究者が集い、自由で活発な議論を通じて新しいアイデアが生まれることを期待しています。

本学会の魅力は、参加者の距離が近く、分野を超えて気軽に語り合える雰囲気にあります。若手からベテランまで、立場を超えて率直に意見を交わせる風通しの良さは、この学会ならではの特色です。今回の札幌大会でも、そうしたつながりを大切にしながら、次の世代の研究を支える新しい交流が生まれる場にしたいと考えています。

また、北海道での開催は2011年の第63回大会(大会長:佐邊壽孝さん 北海道大学大学院医学研究科教授)以来となります。初夏の札幌は爽やかで過ごしやすく、研究発表はもちろん、仲間との再会や新しい出会いを楽しむのにも絶好の季節です。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。札幌でお会いしましょう。