講演情報

[12007-10-03]バタフライウェブ橋における開口部面積比率変化時の流れの数値流体解析(シンポジウム講演概要)

*鈴木 ゆり1、丸岡 晃2、平野 廣和3 (1. 鹿島建設、2. 八戸工業高等専門学校、3. 中央大学)

キーワード:

バタフライウェブ橋、数値流体解析、有限要素法

バタフライウェブ橋まわりの流れは,箱桁側面に開口部を有するという複雑な構造から,風洞実験によって検討されているが,数値流体解析による検討は未だに行われていない.本研究では,側面の開口部面積比率OR変化時におけるバタフライウェブ橋まわりの流れに関して,LESによる乱流モデルに基づく静的3次元解析を実施し,空力特性について解析結果と王の風洞実験結果との比較を行った.また,流れ場の可視化から詳細な流れの現象把握を行った.その結果,静的空気力係数は王の風洞実験結果と概ね一致し,OR=0.0,0.5,1.0において,迎角0°~5°の範囲では数値流体解析で把握できることを示した.また,圧力コンター図からOR=0.5,1.0の流れ場を比較すると,2つの角柱の渦干渉問題と捉えられ,ORが減少することで,見かけの角柱間隔が小さくなり,各角柱から放出されるカルマン渦が相互干渉することを示した.