講演情報

[13007-11-05]橋梁部材テンプレートモデルを用いた薄肉部材点群データからのFEモデル構築(シンポジウム講演概要)

*中溝 智也1、西尾 真由子1 (1. 筑波大学)

キーワード:

点群データ、有限要素モデル、テンプレートモデル、鋼I形梁

既存構造物の点群データは、性能解析のための有限要素(FE)モデルを含むデジタルツイン用の幾何学モデルの生成に広く利用されている。本研究では、鋼I桁部材の一般的な形状に基づくテンプレートモデルを用いて、I型梁部材の点群データからシェル要素FEモデルを構築することを目的とする。シェルモデルは、テンプレートモデルフィッティングに基づく部材セグメンテーションと、点群座標のヒストグラムを用いた幾何学的構造推定により生成した。構築したFEモデルの妥当性は、設計書から作成したFEモデルと静的弾性解析の出力を比較することで定量的に評価した。その結果、たわみなどの全体的な応答において良い一致が見られた。これらの結果は、テンプレートモデルを用いた提案モデリング手法が、実際の橋梁の点群に拡張可能であることを示唆している。