講演情報

[13012-18-03]偏心荷重を受けるシートパイル基礎の支持特性に関する剛塑性解析(シンポジウム講演概要)

*鹿倉 瑠斗1、西岡 英俊2、山栗 祐樹2、小林 俊一3 (1. 中央大学大学院、2. 中央大学、3. 金沢大学)

キーワード:

剛塑性解析、シートパイル基礎、支持力、偏心荷重、有限要素法

シートパイル基礎とは,直接基礎のフーチングの掘削に用いた仮土留め用のシートパイルを,そのままフーチングと一体化して本体利用する複合基礎形式である.直接基礎よりも適用できる地盤が広く,高い支持力特性,耐震性を有している.だが,地震時のように偏心が生じた場合の支持力特性については十分に明らかになっていない.そこで本研究では,剛塑性有限要素法による解析手法を用いて,模型実験と近い条件によりシートパイル補強による支持力改善効果と荷重の偏心による影響を検討し,比較を行った.その結果,実験と同様にある根入れ長で支持力が増大する補強効果が発揮される傾向を確認できた.一方,解析ではその後,根入れ長の増加に応じて再び支持力が増大している.これは,シートパイルと基礎が独立している実験に対して,解析ではシートパイルが基礎端部に固定されていることによる,結合条件の影響だと考えられる.