講演情報

[13012-18-07]個別要素法による安息角の密度依存性の再現解析(シンポジウム講演概要)

*亀ケ谷 江梨1、西岡 英俊2、山栗 祐樹2 (1. 中央大学大学院、2. 中央大学)

キーワード:

安息角、個別要素法、密度、転がり摩擦係数、アルミ棒積層体

個別要素法に用いるパラメータ推定法の一つとして,安息角の再現解析が活用されている.従来の安息角試験の多くは,その密度状態が不明確なものが多いが,著者らは,乾燥密度が大きくなるほど安息角が大きくなる密度依存性を有すること,そしてその密度依存性自体が粒子形状によって変化することを実測している.本報では,2次元モデルでの基礎的な検討として,アルミ棒積層体での安息角試験(壁降下法)を対象に,2次元個別要素法による再現解析とパラメトリックスタディについて報告する.結果,粒子の転がりやすさを表す転がり摩擦係数 μ rが安息角の密度に対する感度に影響を及ぼす可能性が示唆された.提案する密度依存性を考慮できる安息角試験を用いることで,密度依存性まで合致するように再現解析を行うことで,適切な粒子間摩擦係数 μと転がり摩擦係数 μ rの組み合わせを一意に定めることができると考えられる.