講演情報

[14001-06-01]ミューオン探査によるLasso回帰を用いた地盤内密度の同定(シンポジウム講演概要)

*高橋 健1、柴田 俊文1、西村 伸一1 (1. 岡山大学)

キーワード:

ミュオグラフィ、Lasso回帰、地盤密度

本研究では,2つの測定実験に基づく数値解析によって,土構造物を対象としたミューオン探査の結果を,Lasso回帰を用いて解析する手法を提案し,その精度を検証した.ミューオン探査は分解能と探査深度を両立できる手法として土木分野での活用を期待されているが,測定時間と精度がトレードオフの関係にあるため,長時間の測定が必要不可欠であることが課題だった.本手法はLasso回帰を用いることで,この課題を解決することを見据えた手法である.研究の結果,2次元の地盤モデルにおける数値解析によって,本手法は土構造物におけるミューオン探査の解析手法として適用可能であることが示された.また,深さ10mの地盤において測定を行う場合,3日程度の測定で地盤密度の確率評価が可能であることが示された.