講演情報

[14007-13-02]水中地盤流動による衝撃圧の数値再現の基礎的検討(シンポジウム講演概要)

*河田 晃靖1、牧野 凌弥1、宮本 順司1、辻本 剛三1 (1. 東洋建設株式会社)

キーワード:

密度流、乱流モデル、重力流、衝撃圧、遠心模型実験

海底地盤の液状化に伴う地盤流動は、沿岸・海洋インフラに重大な影響を及ぼす。地震や高波による間隙水圧の上昇で地盤が流動化し、海底構造物に強い衝撃力が作用するためである。実海域の観測は困難で、模型実験や数値解析が評価手法として用いられてきたが、定量的評価のためには実験条件の再現性や不確実性の考慮が課題である。そこで本研究では、50g遠心場で実施した円筒水路実験を基盤に、初期密度分布と境界条件を反映した数値解析モデルを構築し、密度偏差・移流拡散・乱流効果を考慮した基礎方程式で流動過程を再現した。結果として、密度流先端が壁に到達した直後の急激な圧力上昇やその後の減衰を再現し、運動量指標と衝撃力の関係も確認された。