講演情報

[14007-13-07]粒子フィルタを用いた不飽和斜面の降雨時の浸透・変形に対する水理・力学パラメータの同定(シンポジウム講演概要)

*新良 心1、渦岡 良介2、上田 恭平2、ちょい じゅそん2、じゃやこでぃ さんちった3 (1. 日本工営株式会社、2. 京都大学、3. 国家建築研究所)

キーワード:

粒子フィルタ、データ同化、斜面崩壊、水理パラメータ、力学パラメータ

地盤の不均質性や試験データ不足に起因する地盤情報の不確実性は,地盤解析・災害予測の信頼性に影響している.この不確実性を減少させるための手段として,逆解析的手法である「データ同化」が存在する.近年,地盤工学分野でデータ同化活用が進んで来ている一方,豪雨時の斜面崩壊予測を目的とし,水理・力学パラメータ両方の同定を行ったデータ同化事例はほとんどない.本研究では不飽和斜面の降雨浸透・破壊挙動を模擬した遠心模型実験を対象として粒子フィルタ(PF)を用いたデータ同化を行い,水理・力学パラメータを同定する.水理パラメータに加えて弾塑性および弾性力学パラメータを同定することで降雨による斜面の変形挙動をより正確に再現でき,斜面崩壊発生前の小さい変形データを用いたデータ同化で同定したパラメータによる将来予測が可能である可能性が示唆された.