講演情報

[21008-11-01]開削トンネル拡幅時の地盤反力係数に関する感度解析(シンポジウム講演概要)

*牛田 貴士1、木下 果穂1、仲山 貴司1 (1. 鉄道総合技術研究所)

キーワード:

開削トンネル、地盤反力係数、変位レベル

開削トンネルの設計では一般に骨組み解析が用いられ,トンネルをはり要素で,地盤との相互作用を地盤ばねでモデル化する.従来の1層2径間程度のトンネルでは地盤ばね値がトンネルの発生断面力に及ぼす影響は些少であったが,近年の既設トンネルの拡幅等で複雑形状となる場合等に,地盤ばねの剛性に相当する地盤反力係数の設定が,トンネルの発生断面力に及ぼす影響が大きくなることがある.地盤反力係数は,地盤のひずみレベルや地盤と構造物との境界における変位レベル等様々な要因の影響を受ける数値である.本研究では,それらのうち変位レベルに着目して,有限要素解析の結果に基づいて地盤反力係数を補正し,それを用いて骨組み解析を実施して開削トンネルの発生断面力に及ぼす影響を試算した.その結果,実際に想定される変位レベルの範囲で,開削トンネルの発生断面力に有意な差異が生じることを確認した.