講演情報
[21008-11-02]静的軌道変位測定を利用した軌道変位に基づく支承あおり簡易推定法(シンポジウム講演概要)
*服部 紘司1、松岡 弘大1、田中 博文1、中田 悠貴1 (1. 公益財団法人鉄道総合技術研究所)
キーワード:
車上計測、支承あおり、軌道変位、軌道検測車
鋼橋の維持管理においてコストのかかっている支承あおりの車上計測への期待が高まっている.本研究では,5m弦正矢軌道変位に支承あおりが及ぼす影響を数値解析により確認し,振幅に基づく支承あおりの簡易推定法を提案した.実路線においては静的軌道変位が支承あおり検知の誤差要因となるため,手押し式の軌道検測装置を用いて別途静的軌道変位計測を行い,軌道変位から差し引く処理を行う.同スパンの橋りょうが75連連続する実路線区間において,簡易推定法を試行した結果,目視点検データにおいて支承あおりが確認された支点部を81.1%の検知正解率で抽出できることを明らかにした.