講演情報

[21008-11-03]全球可視要素を用いた鉄道用レール温度分布の昼夜連続解析手法(シンポジウム講演概要)

*浦川 文寛1、渡辺 勉1 (1. (公財)鉄道総合技術研究所)

キーワード:

レール温度、熱伝導解析、日射量解析、GIS、全球可視要素、地物の放射熱、DSM、気象データ、レール軸力、鉄道線路

鉄道線路では,レールの温度応力により軸力が発生し,高温時(夏季の昼間)は軌道座屈,低温時(冬季の夜間)はレール破断の危険性が高まる.筆者らは,既往研究において,日射量評価に基づく昼間のレール温度解析モデル,および周辺地物の放射熱評価に基づく夜間のレール温度解析モデルを開発した.前者は最高レール温度,後者は最低レール温度の予測を目的としており,昼間と夜間の解析を半日単位で個別に行わなければならず,長期のレール温度解析には対応していない.本稿では,別の既往研究にて提案した全球可視要素による日射量と放射熱のモデル化手法を適用し,昼間と夜間のレール温度解析を連続して行えるよう,既往の解析モデルを改良した.また、実線路におけるレール温度の測定値との比較より,解析精度を確認した.