講演情報
[21012-18-04]機械学習による弾塑性非均質梁のマルチスケール解析(シンポジウム講演概要)
*山中 耀介1、平山 紀夫1、寺田 賢二郎2 (1. 日本大学、2. 東北大学)
キーワード:
均質化法、マルチスケール解析、梁要素、弾塑性、機械学習
非均質材料の力学的特性を解き明かし,予測する目的で,均質化理論に基づくマルチスケール解析手法の研究が勧められてきた.しかし,非均質なミクロ構造を持つ梁の均質化法に関しては,構成材料を弾性体に限定した研究がほとんどである.これは,非弾性体が構成材料に含まれる場合,マクロスケールにおける断面変形と断面力の関係を数理モデルによって表現することが困難なためである.そこで本研究では,機械学習を用いた弾塑性非均質梁のマルチスケール解析手法を提案する.梁の周期的な微細構造を表すユニットセルに対して様々な条件で数値実験を行い,断面変形と断面力のデータセットを生成する.このデータセットを教師データとして機械学習を適用することで,断面力の代理モデルを構築する.得られた代理モデルを用いて任意の変形履歴に対する断面力履歴を計算することで,弾塑性不均一梁のマルチスケール解析を実施する.