講演情報
[21012-18-07]Weighted Least Square B-spline 形状関数を採用した半陰的 MPM による不飽和地盤解析(シンポジウム講演概要)
*飛彈野 壮真1、野村 怜佳1、森口 周二1、寺田 賢二郎1 (1. 東北大学)
キーワード:
Material Point Method、不飽和土、浸透崩壊
一般的な Material Point Method (MPM) では陽解法の採用に伴い間隙水圧振動と高計算コストといった2つの弱点を抱えている.この問題に対して,筆者らはこれまでに不飽和土を対象とした半陰解法 MPM を提案しており,斜面浸透崩壊実験の再現を通してその性能を検証している.この検証から,線形の形状関数に由来する数値不安定性によって流動挙動が阻害されていることが確認された.その改善には2次の B-spline 形状関数が有効であることが知られているが,自由表面などの境界において,境界に該当する格子点が一意に定まらない問題があった.そこで本研究では,重み付け最小二乗法 (WLS) を用いて,境界付近での形状関数の張り直しを行う WLS B-spline を適用し,斜面浸透崩壊実験の再現解析を通して,その効果検証を行う.