講演情報

[22008-10-02]ニューラルネットワークを用いた不撹乱粘土のe-logp’関係の推定と圧密パラメータ(シンポジウム講演概要)

*小田 和広1、簑島 麗来1、木元 小百合1、乾 徹2 (1. 大阪産業大学、2. 大阪大学)

キーワード:

圧縮曲線、ニューラルネットワーク、沖積粘土、圧密

本研究では,段階載荷圧密試験の結果にニューラルネットワークを適用することにより,任意地点におけるe-logp’曲線の推定モデルを構築するとともに,推定結果に基づき圧縮指数と圧密降伏応力について考察した.その結果,① モンテカルロ交差検証を適用すれば,ニューラルネットワークによって神戸空港の完新世の粘土の任意地点のe-logp’関係を適切に推定することができる.②浅い深度の粘土では圧縮指数は推定されたe-logp’関係の傾きとほぼ一致するが,ある程度深い深度の粘土では,圧縮指数でe-logp’関係の傾きをフォローできない. ③浅い深度の粘土の圧密降伏応力は,e-logp’関係の傾きが最大となる圧密圧力とほぼ一致するが,ある程度深い深度の粘土のそれはe-logp’関係の傾きが急増する付近の圧密圧力とほぼ一致する.を得た