講演情報
[22011-17-05]独立して回転する複数台の多段式サボニウス型回転装置の動特性に関する数値的研究(シンポジウム講演概要)
*皆川 晶子1、桑名 杏奈2、河村 哲也3 (1. お茶の水女子大学、2. 和洋女子大学、3. エンジニアリング協会)
キーワード:
多段式サボニウス型風車、垂直軸抗力型、数値シミュレーション、領域分割法、海流発電、非圧縮性流れ
サボニウス型回転装置は円柱を軸を含む鉛直方向の面で2つに分割し、この断面に沿って半円柱(バケット)を重なり部分が残るようにずらした回転装置である。この装置は2つのバケットに働く抗力の差によって回転する鉛直軸抗力型の回転装置であり、静止時からほほすべての向きの流れに対して回転を始めるが、ある範囲の方向の流れに対しては起動しない。この欠点をカバーするため、バケットの位相を変化させて装置を軸方向に積み重ねるという多段式サボニウス型回転装置がある。本研究では近接配置された複数台の逆方向に回転する多段式サボニウス型回転装置周りの流れを非圧縮性ナビエ・ストークス方程式を数値的に解くことにより解析した。先行研究にならい、解析領域を回転部分と非回転部分に分割しそれらをつなぎあわせるという方法を用いた。流れ方向の変化が装置周りの流れやトルク等に及ぼす影響について、通常の1段式回転装置と比較し検討を行った。