講演情報

[23001-06-01]鉄塔基礎補強の効果評価に係る試験体構造部材の検討と耐力算定式の検証(シンポジウム講演概要)

*阪村 七々郁1、村上 知則2、松島 学1、吉田 秀典1 (1. 香川大学、2. 株式会社四国総合研究所)

キーワード:

鉄塔基礎、補強、構造部材、耐力算定式

高度経済成長期の前後に建設された送電用鉄塔の基礎体の多くは,無筋あるいは配筋不足というものが散見される.無筋基礎体については,曲げ破壊,せん断破壊という2つの破壊モードに対して,合理的かつ経済的に補強することが求められる.
そこで,本研究では,実構造物を縮小した模型試験体を用いて,2つの破壊モードに対する補強を行い,それぞれに対して試験体構造部材の検討,耐力の算定,検証を行うことによって,補強効果の評価方法の確立を目指した.構造部材については,通常の構造解析による評価に加えて,杭の設計等で用いるチャンの解による評価も行い,より多面的に検討した.また,耐力算定については,2つの破壊モードの無補強試験体のいずれにおいても、計算値と実験値に良好な合致がみられ,曲げひび割れ耐力,せん断ひび割れ耐力を検証できた.