講演情報

[23007-13-01]偏心荷重を受ける斜面上直接基礎に関する二次元模型実験(シンポジウム講演概要)

*山栗 祐樹1、野村 滉介1、西岡 英俊1 (1. 中央大学)

キーワード:

斜面、極限支持力、組合せ荷重、アルミ棒、画像解析

丘陵地の住宅や幹線道路・鉄道橋脚など斜面上に基礎が設置された場合,水平地盤上と比較して極限支持力が小さくなることが知られている.また,地震時や暴風時には,直接基礎の自重だけではなく慣性力や風荷重が作用する.したがって,鉛直荷重に加え,水平荷重やモーメント荷重が作用するような組合せ荷重に対する斜面上基礎の支持性能を適切に評価することは,防災や減災の観点からも重要である.しかし,組合せ荷重に対する斜面上基礎の支持性能を調査した研究は少なく,斜面の影響による支持力低下や地盤の破壊挙動については検討の余地が残されている.そこで本研究では,アルミ棒積層体を用いた直接基礎の鉛直載荷実験を実施した.その結果,斜面上にある基礎については,負の偏心量(e<0)の方が,偏心による荷重低下の影響が小さいことが分かった.また,画像解析を行った結果,基礎の位置や偏心量に応じて地盤の破壊挙動が変化することを確認した.