講演情報
[23007-13-04]振動実験におけるアルミ棒積層地盤の動的変形特性(シンポジウム講演概要)
*森井 颯太1、西岡 英俊1、各務 雄登1、七里 蒼1、髙橋 健生1、島田 貴文1 (1. 中央大学)
キーワード:
アルミ棒積層地盤、せん断土槽、振動実験、動的変形特性
地中構造物は地震時に周辺地盤のせん断変形に伴う作用を受ける.その挙動は構造物との剛性比にも影響があると考えられているが,実験的な検討はまだ少ない.本研究グループでは,これに対する実験的検討としてせん断土槽による振動実験を計画している.既往のせん断土槽による振動実験では,砂などの実地盤材料を用いるのが一般的であるが,地盤内の変位やひずみを直接観察するのが困難である.そこで今回、模型地盤材料に前背面が自立することで端面の動きから地盤の変形挙動を容易に観察できるアルミ棒積層体を用いて,多段式せん断土槽による振動実験を実施し,その動的変形特性について検討した.その結果,せん断剛性Ggのひずみレベル依存性及び拘束圧依存性が確認できた.また,Ggと拘束圧σvの関係は,別途実施したアルミ棒積層体の要素試験の結果とσv=5.88まではほぼ同じ値を示したが,それより大きい範囲では乖離していく傾向が見られた.