講演情報
[23007-13-06]月レゴリス建材作製に向けた粒状焼結材の力学特性の検討(シンポジウム講演概要)
*萩原 瑞生1、松島 亘志1 (1. 筑波大学)
キーワード:
焼結、月探査
本研究では、月面基地開発において現地の資源をその場で利用し(ISRU)、建設資材を製造する方法を検討した。まず、ガラスビーズと富士礫をそれぞれ焼結させ、焼結の条件と初期粒子径が焼結体の一軸圧縮強度に及ぼす影響を実験的に調査した。ガラスビーズは最高温度が5%異なっても焼結したが、富士礫は1%の温度差で結合しなかったり、融解したりしてしまった。これは、ガラスが非晶質であり、富士礫が結晶質であることが原因であると考察された。ガラスビーズ焼結体の場合、焼結温度が高く、粒子径が小さく、焼結後の密度が高いほど圧縮強度が高くなることがわかった。さらに、焼結後の密度に基づいて圧縮強さを予測する簡単なモデルが提案された。