講演情報

[24001-07-06]ベイズ能動的代理モデルによる効率的な橋脚地震応答の不確定性伝播(シンポジウム講演概要)

*増田 大地1、北原 優1、栗原 遼大1、長山 智則1 (1. 東京大学)

キーワード:

ベイズ能動学習、代理モデル、ガウス過程回帰、不確定性伝播、有限要素法

材料強度のばらつきや施行誤差、環境条件、経年劣化などが影響し、実構造物の地震応答は常に不確定性を伴う。地震応答の非正規的なばらつきを再現するためには、入力条件の不確定性がどのように伝播するかを把握する必要がある。通常、これは多くの解析ケースを評価する膨大な計算を要するが、本研究ではベイズ能動学習による効率的な訓練データ選択とガウス過程回帰によるデータ補完を組み合わせた手法により、従来手法よりも大幅に低い解析コストで地震応答のばらつきを再現する。提案手法は、橋脚模型を模した有限要素モデルの地震応答不確定性評価に適用され、最大変位の分布推定が実施された。提案手法を用いて34回の解析結果から推定された応答分布が、1000回のモンテカルロシミュレーション(MCS)と比較された結果、提案手法はMCSと同等の精度で、かつ大幅に低い計算コストで最大変位の分布推定が可能であることが確認された。