講演情報

[24008-13-01]分割回し溶接による面外ガセット継手の疲労寿命延伸効果に関する研究(シンポジウム講演概要)

*田中 颯人1、フィンカト リカルド2、高木 芳史3、﨑本 隆洋3、堤 成一郎1 (1. 大阪大学、2. Padova University、3. JFEスチール)

キーワード:

疲労、弾塑性、亀裂発生、亀裂進展、溶接継手

橋梁には自動車等による交通荷重が繰り返し作用し,補剛材の面外ガセットの回し溶接部に疲労亀裂が発生・進展する事例が報告されている.そこで,溶接後の追加施工を要することなく溶接部の疲労強度を向上可能な溶接方法として,分割回し溶接が近年提案されている.分割回し溶接による面外ガセット継手の疲労寿命の延伸や溶接止端部の応力集中が低下することが確認されているが,疲労寿命延伸の支配因子や適用範囲,最適形状は明らかにされていない.本研究では,繰返し弾塑性FEM解析に基づく評価手法を採用して,従来および分割回し溶接による面外ガセット継手の疲労亀裂発生および進展寿命を評価するとともに疲労寿命延伸メカニズムに関して検討を行った.