講演情報
[24008-13-03]地中設置型ボックスカルバート頂版の耐衝撃性能に関する検討(シンポジウム講演概要)
*永井 貫太1、松田 学2、松本 康資2、園田 佳巨1 (1. 九州大学、2. 株式会社ヤマックス)
キーワード:
ボックスカルバート、地中爆発、耐衝撃性能
近年,世界的にテロの脅威が増加し,爆発や衝撃に対する防護技術の重要性が高まっている.本研究では,地下施設の耐衝撃性能の一例として,ボックスカルバートの頂版が地中爆発に対してどの程度の耐衝撃性能を有するかを,ANSYS AUTODYNを用いた数値解析によって評価した.飛翔体の貫入深さを既往の実験式を用いて算定し,低飽和度および高飽和度の砂質地盤での爆発の影響を比較した.その結果,高飽和度地盤では爆発の影響が抑えられ,頂版の損傷が軽減されることが明らかになった.一方で,低飽和度地盤では貫入深さが増加し,爆源と頂版の距離が近くなることで損傷が大きくなった.今後は,飛翔体の地盤への貫入過程をより詳細に数値解析し,現実に即した条件下での構造物の耐衝撃性能を検討する必要がある.