講演情報
[25001-05-05]点検新技術の有効活用方法の検討(シンポジウム講演概要)
*佐藤 那奈1、水谷 大二郎1、中里 悠人1、大竹 雄1 (1. 東北大学)
キーワード:
点検新技術、部分観測マルコフ決定過程、最適化、アセットマネジメント
近年、AIや画像診断を活用した新たなインフラ検査技術の研究開発が盛んに行われている。一般に、これらの新しい点検技術は、従来の点検手法に比べ、安価であるが、精度は劣る。新しい点検技術をアセットマネジメントの実務に導入するためには、点検時期や点検結果に基づく補修判断の最適化、新しい点検技術の性能評価が重要である。本研究では、新しい点検技術と従来の点検方法の両方が利用可能な場合に、ライフサイクルコストを目的関数とする部分観測マルコフ決定過程の枠組みにおいて、点検時期、点検種別、点検結果に基づく補修判断を同時に最適化する手法を提案する。これにより、新しい検査技術の精度や単価が、実際にどの程度実現可能であるかを評価することができ、新しい点検技術の社会実装に貢献する。最後に、提案手法をアセットマネジメントの数値計算に適用し、その有効性について議論する。