講演情報

[25006-09-01]マルチスケール大気モデル(MSSG)による大阪湾人工島の微気象解析に基づく熱中症リスクの自動配信(シンポジウム講演概要)

*本田 和也1、中瀬 仁1、松田 景吾2、杉山 徹2、染谷 萌3、栗原 祐也3、亀田 敏弘3、宮本 厚4 (1. 東電設計株式会社、2. 海洋研究開発機構、3. 筑波大学、4. 国土交通省 近畿地方整備局)

キーワード:

微気象、熱中症、計測

著者らは,国土交通省の国土交通データプラットフォームにも紐づけられる3D都市モデルデータ(Project PLATEAU)から海洋研究開発機構(JAMSTEC)の開発するMSSG(Multi-Scale Simulator for the Geoenvironment)の建物解像気象計算用のデジタルツインを自動作成する方法を構築した.本検討は,この方法を社会実装していくために,2025年大阪湾人工島の夢洲で開催される大阪・関西万博をモデルケースとして,夢洲を対象とした微気象解析の社会実証実験を行うものである.MSSGの建物解像計算の結果を熱中症の被害リスク低減のために供用することを目的に計算結果の自動配信システムを構築した.ここで,提供する熱中症危険度は前日からの予測値であり,熱中症危険度を過小評価する場合があることから,当日の現地計測結果を基にWBGT予測値を補正する方法を提案する.