講演情報
[25015-19-01]パラメータの高次元性に頑健なサンプリング手法による複数セグメント断層モデルのベイズ推定(シンポジウム講演概要)
*中尾 魁1、市村 強1、宗包 浩志2、小林 知勝2、堀 高峰3、藤田 航平1 (1. 東京大学、2. 国土地理院、3. 海洋研究開発機構)
キーワード:
ベイズ推定、モンテカルロサンプリング、地殻変動、逆解析
地殻変動に基づく断層すべりの推定は地震災害の評価において重要であり,そのための有力な手法としてベイズ推定が用いられるようになってきている.しかし,複雑な断層モデルを対象にすると,モデルのパラメータが高次元となりモンテカルロサンプリングによる推定が困難になるという課題があった.本研究ではパラメータの高次元性に頑健なサンプリングを行う推定手法を開発し,これを2024年能登半島地震の3つの断層セグメントからなる断層モデルの推定に適用した.その結果,パラメータの事後確率分布の収束解が得られることが確認された.この手法を応用することで,ベイズ推定の適用範囲がより複雑なモデルへ広がることが期待される.