講演情報

[25015-19-02]三次元地殻構造モデルを用いた高精度グリーン関数ライブラリ構築手法の開発(シンポジウム講演概要)

*伊東 秀晃1、中尾 魁1、市村 強1、藤田 航平1、Maddegedara Lalith1、堀 宗朗2 (1. 東京大学、2. JAMSTEC)

キーワード:

グリーン関数ライブラリ、Adaptive有限要素法、地殻構造

断層すべりの正確な推定は、地震メカニズムを理解する上で不可欠である。グリーン関数ライブラリの活用は、断層すべりを推定するための効率的なアプローチである。我々は、複雑な構造モデルにおける点荷重問題の高精度な解を得るために、グリーン関数ライブラリ向けのAdaptive有限要素法(AFEM-GFL)を開発した。AFEM-GFLは、計算効率を維持しつつ、メッシュを適応的に細分化することで数値誤差を低減する。我々は、日本の現実的な地殻構造モデルを用いた数値実験を実施し、均一メッシュ解析と比較して自由度を削減しつつ、高精度で収束したグリーン関数ライブラリを得ることができた。AFEM-GFLによって提供される高品質なグリーン関数ライブラリは、信頼性の高い断層すべり推定を可能にする。