講演情報
[25015-19-05]列車前方画像を用いた駅ホーム高さ・離れ計測における3次元位置補正推定手法(シンポジウム講演概要)
*四井 陽貴1、松岡 弘大2、矢野 貴洋3、貝戸 清之1 (1. 大阪大学、2. 鉄道総合技術研究所、3. 四国旅客鉄道)
キーワード:
列車前方画像、駅ホーム、マーカ、カメラモデル
走行列車の前方から撮影した動画(列車前方画像)を用いて保守業務を効率化するための検討が進められている.本研究では,現状は専用機器を用いて各測点ごとに計測を実施しており保守業務において負担の大きい,駅ホームの高さ・離れ計測を列車前方画像を用いて実施した.既存業務を置換可能な計測精度を確保するために,まず駅ホームおよびレールの同一奥行き地点にマーカを施工することで画像上での奥行き方向の推定の高精度化を試みた.一方でマーカの施工誤差自体も計測に影響することが判明したことから,カメラモデルを用いて施工誤差を推定する手法を構築した.実際の駅ホームで実施した現地試験結果に提案手法を適用した結果,地上計測値と比較して誤差30mm程度で計測できたこと,カメラモデルを用いることで計測値を一意に推定できることを示した.