講演情報
[16003]転位対に起因するカーボンナノチューブのらせん構造形成機構と力学特性の解析
*小屋根 淳平1、雷 霄雯1、松崎 健一郎1、藤居 俊之1 (1. 東京科学大学)
キーワード:
カーボンナノチューブ、転位対、らせん構造
本研究は,カーボンナノチューブ(CNT)において一般的に見られる,Stone–Wales欠陥から分離して生成する転位対を,CNTに導入することにより,面外変形を誘起することでらせん状CNTを設計した.解析モデルは,長さ約160〜480 Åの(4,4) CNTに転位対を規則的に導入することにより構築した.各CNTの中心線を三次元らせんとして近似し,幾何学的パラメータを計算した.さらに,弾性エネルギーに基づいてばね定数を評価するため,引張試験を行った.シミュレーション結果から,CNTの変形パターンは導入した転位対の配置に強く依存し,らせん状CNTの力学特性が変化することが示された.本研究により,CNTへの転位対の導入がその形状および力学特性を大きく変化させることが明らかとなり,CNTに導入する転位対の種類および配置を調整することで,らせん状CNTの特性を制御できる可能性が示された.
