講演情報

[23009]送電鉄塔基礎の柱体部が床版部に及ぼす影響の検討(シンポジウム講演概要)

*阪村 七々郁1、中泉 陽菜2、村上 知則3、松島 学1、吉田 秀典1 (1. 香川大学、2. 奥村組、3. 四国総合研究所)

キーワード:

送電用鉄塔基礎、補修・補強、床版部、柱体部、引揚試験

送電鉄塔基礎は床版部と柱体部から構成されるが,既往の研究では,柱体部が床版部の力学特性に及ぼす影響は十分に検討されていない.そこで本研究では,鉄塔基礎の合理的な補修・補強設計に資することを目的として,柱体部が床版部に及ぼす影響を明らかにすることとした.具体的には,実構造物の鉄塔基礎を1/6スケールで模擬したコンクリート試験体を作製し,引揚試験を実施した.その結果,柱体部は,柱体部と床版部の界面において剥離が生じるまでは曲げひび割れ耐力の向上に寄与することが確認された.一方で,せん断ひび割れ破壊に対しては,柱体部の有無および寸法の違いによる顕著な影響は認められなかった.以上より,床版部のせん断耐力の向上を目的としてせん断補強を施すことにより,せん断耐力の増大が期待できるとともに,当該補強によって柱体部と床版部の一体性が向上すれば,曲げ耐力の向上にも寄与する可能性が示唆された.