講演情報

[23011]確率特性の不確実性を考慮したインフラ維持管理のための\\時間整合的なリスク評価(シンポジウム講演概要)

*石橋 明香里1、本田 利器1 (1. 東京大学)

キーワード:

インフラ維持管理、リスク評価、不確実性、時間的整合性

本研究は,確率特性の不確実性を考慮したインフラ維持管理における時間的に整合的(Time-consistent)なリスク評価枠組みを提案するものである.従来の維持管理計画は期待ライフサイクルコスト(LCC)の評価に依存しているが,これでは極端事象の影響を十分に捉えることができない.そのため,テイルリスクが注目を集めている.本研究では,分布の不確実性を取り入れるため, Kullback–Leibler(KL)情報量の制約を付与したEntropic Value-at-Risk(EVaR)を採用している.また,逐次的な意思決定問題において時間的整合性を確保するために,入れ子型のリスク構造を導入した.RC床版の劣化に関する数値シミュレーションの結果,提案手法は初期の意思決定段階において,より真のリスク値に近い推定値を提供することが示された.