講演情報
[VWS2-2]結腸癌に対するロボット支援手術の手技と短期成績
山岡 雄祐, 塩見 明生, 賀川 弘康, 眞部 祥一, 笠井 俊輔, 田中 佑典, 井垣 尊弘, 島野 瑠美, 額田 卓, 森 千浩, 石黒 哲史, 坂井 義博, 髙嶋 祐助, 谷田部 悠介, 辻尾 元, 八尾 健太, 横山 希生人 (静岡県立静岡がんセンター大腸外科)
【背景】 ロボット手術では安定した視野の確保と精密な操作が可能であり,結腸癌手術において有用なmodalityであると思われる.当科では,保険適応となった2022年4月から結腸癌に対してロボット手術を第一選択としている.
【ロボット手術のポート配置と手技】 Dockingは原則1回とし,各術式に応じて以下のようにポートを配置している.回盲部切除・結腸右半切除術では,下腹部正中とその同レベルの左右下腹部と左季肋部に留置する.横行結腸切除術では右側腹部,臍部,左側腹部に2本の横一列に留置する.結腸左半切除術では右上腹部,臍部,左側腹部,左下腹部の斜め一列に留置する.下行結腸切除術や脾弯曲授動を要するS状結腸切除術では右鎖骨中線上に縦一列に留置している.脾弯曲授動を要さないS状結腸切除術では,左上腹部,臍部,右側腹部,右下腹部の斜め一列に留置する.手技をビデオで供覧する.
【目的】 結腸癌に対するロボット手術の短期成績を明らかにすること.
【対象と方法】 2019年から2023年までに結腸癌に対してロボット手術を施行した症例を対象とし,多発癌・重複癌は除外した.短期成績を評価した.
【結果】対象症例は297例,年齢中央値は72歳,男性/女性=156/141例,術前Body mass index中央値は23.2kg/m2,盲腸癌/上行結腸癌/横行結腸癌/下行結腸癌/S状結腸癌=21/118/70/33/55例,cStage 0・I/II/III/IV=97/59/121/20例.術式は回盲部切除術/結腸右半切除術/横行結腸切除術/結腸左半切除術・左結腸切除術/S状結腸切除術=80/90/30/42/55例,吻合法は体腔外吻合/体腔内吻合=126/171例で,体腔内吻合ではOverlap法/double stapling technique吻合/デルタ吻合/functional end-to-end anastomosis=81/55/30/5例,手術時間中央値は195分,出血量中央値は0ml,開腹移行率は1.0%,術後合併症発生率はClavien-Dindo分類 Grade II/III/IV=4.7/0.7/0%,縫合不全発生率は0.3%.全例R0切除であった.
【結語】 結腸癌に対するロボット手術の短期成績は良好であった.
【ロボット手術のポート配置と手技】 Dockingは原則1回とし,各術式に応じて以下のようにポートを配置している.回盲部切除・結腸右半切除術では,下腹部正中とその同レベルの左右下腹部と左季肋部に留置する.横行結腸切除術では右側腹部,臍部,左側腹部に2本の横一列に留置する.結腸左半切除術では右上腹部,臍部,左側腹部,左下腹部の斜め一列に留置する.下行結腸切除術や脾弯曲授動を要するS状結腸切除術では右鎖骨中線上に縦一列に留置している.脾弯曲授動を要さないS状結腸切除術では,左上腹部,臍部,右側腹部,右下腹部の斜め一列に留置する.手技をビデオで供覧する.
【目的】 結腸癌に対するロボット手術の短期成績を明らかにすること.
【対象と方法】 2019年から2023年までに結腸癌に対してロボット手術を施行した症例を対象とし,多発癌・重複癌は除外した.短期成績を評価した.
【結果】対象症例は297例,年齢中央値は72歳,男性/女性=156/141例,術前Body mass index中央値は23.2kg/m2,盲腸癌/上行結腸癌/横行結腸癌/下行結腸癌/S状結腸癌=21/118/70/33/55例,cStage 0・I/II/III/IV=97/59/121/20例.術式は回盲部切除術/結腸右半切除術/横行結腸切除術/結腸左半切除術・左結腸切除術/S状結腸切除術=80/90/30/42/55例,吻合法は体腔外吻合/体腔内吻合=126/171例で,体腔内吻合ではOverlap法/double stapling technique吻合/デルタ吻合/functional end-to-end anastomosis=81/55/30/5例,手術時間中央値は195分,出血量中央値は0ml,開腹移行率は1.0%,術後合併症発生率はClavien-Dindo分類 Grade II/III/IV=4.7/0.7/0%,縫合不全発生率は0.3%.全例R0切除であった.
【結語】 結腸癌に対するロボット手術の短期成績は良好であった.