講演情報
[VWS2-7]結腸癌に対するロボット手術の短期成績と工夫
西沢 佑次郎, 井上 彬, 橋本 雅弘, 大里 祐樹, 森本 祥悠, 古川 健太, 広田 将司, 友國 晃, 宮崎 安弘, 本告 正明, 藤谷 和正, 岩瀬 和裕 (大阪急性期・総合医療センター)
【背景】結腸癌に対するロボット支援手術が2022年4月に保険適応となり,当センターでは同年5月よりロボット手術を開始した.現在では全大腸癌に対してロボット手術を第一選択としている.
【目的】当センターでの結腸癌のロボット支援下手術の短期成績と工夫について報告する.
【右側結腸癌の工夫】
・Pfannenstiel切開で開腹し,後腹膜アプローチ先行で,体腔内吻合を基本としている.
・助手ポートを②‐③ポート間に置くことで,後腹膜アプローチや体腔内吻合の際の助手のサポートが容易で有効なものとなる.
【脾弯曲授動を要する左側結腸癌の工夫】
・④ポートのTip-up Fenestrated Grasperの使い方を工夫し,かつ,助手を有効に使う事で,直腸のポート配置と比べて配置をほぼ変更する事なく脾弯曲授動が可能となる.
【対象・方法】2022年5月~2023年10月に,当センターにて結腸癌に対してロボット手術を施行した126例を対象として後方視的に検討した.
【結果】年齢中央値:75歳(37-95),男性:60例・女性:66例,術式は回盲部切除:36例,結腸右半切除:26例,拡大結腸右半切除:12例,結腸部分切除:1例,結腸左半切除:12例,S状結腸切除:39例であった.手術時間中央値:202.5分(119-398),出血量中央値:0ml(0-500).開腹移行例はなく,術後合併症を8例(6.3%)に認め,内容は縫合不全:1例,イレウス:5例,消化管出血:2例であった.術後在院日数は6日(4-45)であった.
【考察】結腸癌に対するロボット支援下手術は安全に施行可能であり,ますまず増加していくと思われた.
【目的】当センターでの結腸癌のロボット支援下手術の短期成績と工夫について報告する.
【右側結腸癌の工夫】
・Pfannenstiel切開で開腹し,後腹膜アプローチ先行で,体腔内吻合を基本としている.
・助手ポートを②‐③ポート間に置くことで,後腹膜アプローチや体腔内吻合の際の助手のサポートが容易で有効なものとなる.
【脾弯曲授動を要する左側結腸癌の工夫】
・④ポートのTip-up Fenestrated Grasperの使い方を工夫し,かつ,助手を有効に使う事で,直腸のポート配置と比べて配置をほぼ変更する事なく脾弯曲授動が可能となる.
【対象・方法】2022年5月~2023年10月に,当センターにて結腸癌に対してロボット手術を施行した126例を対象として後方視的に検討した.
【結果】年齢中央値:75歳(37-95),男性:60例・女性:66例,術式は回盲部切除:36例,結腸右半切除:26例,拡大結腸右半切除:12例,結腸部分切除:1例,結腸左半切除:12例,S状結腸切除:39例であった.手術時間中央値:202.5分(119-398),出血量中央値:0ml(0-500).開腹移行例はなく,術後合併症を8例(6.3%)に認め,内容は縫合不全:1例,イレウス:5例,消化管出血:2例であった.術後在院日数は6日(4-45)であった.
【考察】結腸癌に対するロボット支援下手術は安全に施行可能であり,ますまず増加していくと思われた.