講演情報
[P9-1-2]当院における結腸膀胱瘻に対して腹腔鏡下手術を行った症例の検討
大宜見 崇, 間室 奈々, 宮北 寛士, 茅野 新, 山本 聖一郎 (東海大学医学部付属病院消化器外科)
【はじめに】
食生活の欧米化や高齢化とともに結腸憩室症の増加が増えてきおており,その合併症の1つとして結腸膀胱瘻をまれに経験する.腹腔鏡手術の普及に伴い,2010年代から結腸膀胱瘻に対して腹腔鏡手術の有用性が報告されている.
【対象と方法】
2019年7月より2024年5月までに東海大学医学部付属病院で結腸膀胱瘻に対して根治手術を行った症例に対して臨床的検討を行った.
【結果】
対象となる症例は15例であった.男性が12例,女性が3例であった.初期症状は反復性尿路感染,気尿が6例ずつと多く,そのほか血尿や腹痛があった.根治手術を行った15例はすべて腹腔鏡手術が行われ,そのうち3例にdiverting stomaを造設した.手術時間は中央値230分,出血量は中央値66.5ml,人工肛門を造設してから2期的切除を行った症例が4例,1期的手術を行った症例が11例であった.Clavien-Dindo分類3以上の術後合併症は1例に縫合不全を認めた.
【結語】
近年当院における結腸膀胱瘻に対する根治術は腹腔鏡手術で行われており,その成績を含めて文献的考察を加えて報告する.
食生活の欧米化や高齢化とともに結腸憩室症の増加が増えてきおており,その合併症の1つとして結腸膀胱瘻をまれに経験する.腹腔鏡手術の普及に伴い,2010年代から結腸膀胱瘻に対して腹腔鏡手術の有用性が報告されている.
【対象と方法】
2019年7月より2024年5月までに東海大学医学部付属病院で結腸膀胱瘻に対して根治手術を行った症例に対して臨床的検討を行った.
【結果】
対象となる症例は15例であった.男性が12例,女性が3例であった.初期症状は反復性尿路感染,気尿が6例ずつと多く,そのほか血尿や腹痛があった.根治手術を行った15例はすべて腹腔鏡手術が行われ,そのうち3例にdiverting stomaを造設した.手術時間は中央値230分,出血量は中央値66.5ml,人工肛門を造設してから2期的切除を行った症例が4例,1期的手術を行った症例が11例であった.Clavien-Dindo分類3以上の術後合併症は1例に縫合不全を認めた.
【結語】
近年当院における結腸膀胱瘻に対する根治術は腹腔鏡手術で行われており,その成績を含めて文献的考察を加えて報告する.